2013/10/26

Post #979

Praha,Czech
ハンガリーのブダペストから、長距離列車に乗ること6時間。プラハ・ホレソヴィツェ駅に着いた。
本当は、プラハ本駅で降りたほうが宿にも近いし、市街地中心なので良かったんだろうが、うちのカミさんがハンガリー国鉄のサイトで買った乗車券は、プラハの町はずれ、寂れきったホレソヴィツェ駅に着くものだったのだ。後で気が付いたのだが、このホレソヴィツェ駅の直前に停まった駅がプラハ本駅だったのだ。
道理でたくさんの乗客が降りてゆくと思った。
一緒にハンガリーから乗ってきたインド人の家族も、訳の判らんところに降りることになって、ずいぶんと不安そうにしていた。
何しろ、国際列車が停まる駅にしては、ずいぶんとこじんまりしているし、線路は工事中で砕石が山となっているような有様だ。大丈夫か?
こちとら、プラハなんて全く初めてなんで、旧共産圏はこんなもんなのかしらんといぶかしみつつも、納得しつつも、外に出てみれば、まったく素っ気ない田舎の貨物駅みたいな雰囲気だ。

おもわず、どうやってここからホテルまでたどり着くか、途方に暮れる。
英語は通じそうにないし、ユーロは使えない。
観光案内なんて気の利いたものはどこにも見当たらない。
こいつはいい。

コンクリート打ちっぱなしの、ついでに雑草が継ぎ目からちょろちょろ顔を出してそうなロータリーの脇には、日本でいうところのたこ焼き屋みたいな佇まいのハンバーガー屋なんかがあって、ムチムチしたチェコの娘っこがハンバーガーを買っている。
いかにも生活に倦みつかれたようなおっさんが、太陽の光だけはタダなんだというような顔をして、野良犬のようにぶらぶらしている。
とりあえずATMで金をおろさないとな。うちのカミさんは売店でなんとかユーロで切符を買おうとしたり、両替しようとしている。しかし、うまくいっっていないようだ。俺はゆっくりと煙草を吹かしてから、がらんとしたコンコースでATMを探し、カードを突っ込んでチェコ・コルナを引き出した。これでホテルまで移動することができるってもんだ。任せとけってんだ。
コンコースでは、さっきの娘っこたちが、突っ立ったまま、もりもりとハンバーガーをカッ喰らっている。そりゃムチムチもするはずだ。
Praha,Czech
俺は、あとあと振り返ってみると、近代的で壮麗な外観を持つプラハ本駅じゃなくって、このホレソヴィツェ駅で降りてよかったと思ってる。いやむしろ、旅というのはこうでなくっちゃな。
なぜって、この駅に降りたことによって、俺は日本ではさほど知られていない写真大国、チェコの片鱗を垣間見ることになったのだ。
しかし、それは明日にしよう。あんまり長いと書いてるほうも疲れちゃうけど、読んでるほうも疲れちゃうだろう?
読者諸君、失礼する。期待しないで待っていてくれたまえ。

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